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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 16, 2025
Vol. 392 No. 3
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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無症状の重度大動脈弁狭窄症に対する早期 TAVR
Early TAVR for Asymptomatic Severe Aortic Stenosis無症状の重度大動脈弁狭窄症患者において,早期の経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)は,死亡,脳卒中,心血管系の原因による予定外の入院の発生率の低下に関して,臨床経過観察に対する優越性を示した.
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西アフリカ人における APOL1 バリアントと腎臓病
APOL1 Variants and Kidney Disease in West Africansこの研究では,片アレル性,両アレル性の APOL1 リスクバリアントはいずれも,慢性腎臓病,巣状分節性糸球体硬化症のオッズが高いことと関連することが示された.
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女性に対するゾレドロン酸の低頻度投与による骨折予防
Fracture Prevention with Infrequent Zoledronate in Women高齢女性では,ゾレドロン酸の 12~18 ヵ月ごと投与によって骨折が予防される.この試験では,ゾレドロン酸のベースライン時と 5 年の時点での投与により,10 年の時点で椎体骨折が予防された.
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残存乳癌に対するトラスツズマブ エムタンシン
Trastuzumab Emtansine in Residual Breast CancerHER2 陽性早期乳癌の治療後,浸潤癌が残存する患者を対象とした試験で,トラスツズマブ エムタンシンを投与した患者の 7 年無浸潤疾患生存率は 80.8%であったのに対し,トラスツズマブのみを投与した患者では 67.1%であった.
REVIEW ARTICLE
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アルコール使用障害の同定と治療
Identification and Treatment of Alcohol Use Disorderアルコール使用障害を同定するには,いくつかの臨床的手法と生物学的手法がある.薬物療法が可能であるが,あまり用いられていない.
Videos, Images, and Multimedia
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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観血的手根管開放術と鏡視下手根管開放術
Open and Endoscopic Carpal-Tunnel Release観血的手根管開放術と鏡視下手根管開放術は,手根管症候群の根治的治療として行われることが多い.この動画では,両手技の実際を解説する.
PERSPECTIVE ROUNDTABLE
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本誌における性別,ジェンダー,セクシュアリティ
Sex, Gender, and Sexuality in the Journalこのシンポジウムでは,「医学と本誌における過去の不公正を認める」シリーズへの寄稿者を迎えて,女性,インターセックスの人々,性的・ジェンダーマイノリティ集団に対する差別を考察している.
NEJM QUICK TAKE
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無症状の重度大動脈弁狭窄症に対する早期 TAVR
Early TAVR for Asymptomatic Severe Aortic Stenosis経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)が,無症状の重度大動脈弁狭窄症患者の転帰を改善できるかは明らかでない.TAVR と臨床経過観察とを比較した試験から得られた新しい知見が,短い動画にまとめられている.
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ゾレドロン酸の低頻度投与による骨折予防
Fracture Prevention with Infrequent Zoledronateゾレドロン酸の 12~18 ヵ月ごと投与により,骨折が予防され,骨の健康に対する効果は 5 年を超えて持続した.閉経後早期の女性に対するゾレドロン酸の超低頻度投与について,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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残存 HER2 陽性乳癌に対するトラスツズマブ エムタンシン
Trastuzumab Emtansine in Residual HER2-Positive Breast CancerHER2 陽性早期乳癌を有し,術前全身療法後に浸潤癌が残存する患者の予後は不良である.トラスツズマブ エムタンシンによる術後療法により,転帰が改善した.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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医師のストライキに関する国際的な教訓
International Lessons on Physician StrikesCarmel Shachar が,医師,患者,病院を支援するための,労働法とストライキ規制の現代化について論じている.