The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

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日本語アブストラクト

April 22, 1999 Vol. 340 No. 16

新生児の罹病率および死亡率との関連における出生体重
Birth Weight in Relation to Morbidity and Mortality among Newborn Infants

D.D. MCINTIRE, S.L. BLOOM, B.M. CASEY, AND K.J. LEVENO

背景

低出生体重の新生児は,妊娠期間のどの時点で産まれたかにはかかわらず,罹病率と死亡率が比較的高くなっている.しかしながら,罹病率と死亡率が有意に上昇する閾値体重があるかどうか,あるいはその閾値が妊娠期間によって変動するのかどうかはわかっていない.

方 法

ダラスの Parkland Hospital において,1988 年 1 月~ 1996 年 8 月 31 日の期間に単一児として産まれたすべての新生児を対象として,早産による新生児の死亡転帰,生後 5 分のアプガースコア(Apger score),臍動脈血の pH,および罹病率についての解析を行った.出生体重の分布は出生時の妊娠週で層別して求めた.出生体重が 26パーセント点から 75 パーセント点までの新生児を基準群として用いた.早産児(妊娠 24 ~ 36 週目に産まれた新生児)のデータは,満期産児(妊娠 37 週目以降に産まれた新生児)のデータとはわけて別々に解析した.

結 果

妊娠 24 ~ 43 週目に何の奇形ももたない単一生児を分娩したのは,女性と思春期の少女を合わせた 122,754 例であった.解析に組み入れた早産児 12,317 例では,罹病率と死亡率が上昇する特定の出生体重のパーセント点は存在しなかった.しかしながら,出生体重が 75 パーセント点以下の満期産児 82,361 例では,新生児死亡率が,基準群(体重が 26 パーセント点から 75 パーセント点まで)では 0.03%であったのが,出生体重が 3 パーセント点以下の新生児では 0.3%に上昇した(p < 0.001).また,生後 5 分のアプガースコアが 3 点以下および臍帯動脈血の pH が 7.0 以下であった新生児の割合も,出生体重が 3 パーセント点以下の新生児では約 2 倍であった(それぞれ,p = 0.003 および p < 0.001).さらに,出生時に挿管を行った割合,生後 1 日目の発作の発現率,および敗血症の発症率も,出生体重が 3 パーセント点以下の満期産児で有意に多かった.これらの差は,母親の人種および出産児数と新生児の性別で調整しても認められた.

結 論

満期産の新生児で,出生体重がその妊娠期間の出生体重分布の 3 パーセント点以下であった新生児では,死亡率と罹病率が上昇している.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1999; 340 : 1234 - 8. )