The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

Share

RSS

日本語アブストラクト

June 11, 2009 Vol. 360 No. 24

前立腺癌治療におけるアンドロゲン抑制療法の期間
Duration of Androgen Suppression in the Treatment of Prostate Cancer

M. Bolla and Others

背景

局所進行前立腺癌患者において,放射線療法と長期(2 年以上)にわたるアンドロゲン抑制療法の併用により,全生存率は改善する.局所進行前立腺癌の治療における,放射線療法+短期アンドロゲン抑制療法と,放射線療法+長期アンドロゲン抑制療法の有効性を比較・検討した.

方 法

放射線外照射療法に加えて 6 ヵ月間のアンドロゲン抑制療法を受けた局所進行前立腺癌患者を,それ以上の治療は行わない群(短期抑制群)と,さらに 2.5 年間黄体形成ホルモン放出ホルモン作動薬による治療を行う群(長期抑制群)に無作為に割り付けた.長期アンドロゲン抑制療法と比較した短期アンドロゲン抑制療法の非劣性検定とし,片側 α=0.05 で,全生存期間のハザード比が 1.35 を超えることとした.中間解析により無益性が示されため,補正片側 α=0.0429 での結果を示す.

結 果

登録した 1,113 例のうち 970 例を無作為化し,483 例を短期抑制群,487 例を長期抑制群に割り付けた.追跡期間中央値 6.4 年の時点で,短期抑制群の 132 例,長期抑制群の 98 例が死亡した.そのうち前立腺癌による死亡は,短期抑制群 47 例,長期抑制群 29 例であった.5 年間の全死亡率は,短期抑制群 19.0%,長期抑制群15.2%であり,観察されたハザード比は 1.42 であった(95.71%信頼区間の上限は 1.79,非劣性について P=0.65).有害事象は倦怠感,性機能低下,顔面潮紅などが両群でみられた.

結 論

局所進行前立腺癌の治療において,放射線療法+6 ヵ月間のアンドロゲン抑制療法の生存成績は,放射線療法+3 年間のアンドロゲン抑制療法に比べて劣っている.(ClinicalTrials.gov 番号:NCT00003026)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2009; 360 : 2516 - 27. )