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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
August 9, 2018
Vol. 379 No. 6
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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分娩誘発と待機的管理との比較
Labor Induction vs. Expectant Management低リスク未産婦における,妊娠 39 週での分娩誘発と待機的管理とを比較した無作為化試験で,分娩誘発により,周産期有害転帰の頻度は有意には低下しなかったが,帝王切開術の頻度は有意に低下した.
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思春期のサッカー競技者を対象とした心臓スクリーニング
Cardiac Screening of Adolescent Soccer Players英国の思春期のサッカー競技者 11,168 人のコホートが,心臓スクリーニングを受けた.42 人(0.38%)で心臓突然死に関連する疾患が同定された.心臓突然死の発生率は 14,800 人年あたり 1 例,すなわち 100,000 人に 6.8 例であった.
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妊娠期および授乳期のビタミン D と乳児の成長
Vitamin D in Pregnancy and Lactation and Infant Growthバングラデシュにおけるこの二重盲検無作為化試験では,妊娠中期から分娩まで,または分娩後 6 ヵ月まで母体にビタミン D の投与を行っても,胎児・乳児の成長は改善しなかった.
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重症ケアを受けていない患者におけるクローズドループインスリン投与
Closed-Loop Insulin Delivery in Noncritical Care2 型糖尿病入院患者を対象とした試験において,クローズドループインスリン投与(人工膵臓)により,標準皮下インスリン療法と比較して,低血糖の発生率を高めることなく,良好な血糖コントロールが得られた.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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急性腎不全と血尿を呈した男性
A Man with Acute Renal Failure and Hematuria71 歳の男性が,急性腎不全と血尿を訴えて受診した.尿沈渣検査で,多数の非変形赤血球,少数の顆粒円柱が認められ,細胞円柱は認められなかった.血液培養では,グラム陰性桿菌陽性であった.診断検査が行われた.
CORRESPONDENCE
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縦隔腫瘤を有する患者における麻酔
Anesthesia in a Patient with a Mediastinal Mass大きな縦隔腫瘤を有する男性における段階的麻酔導入時の中枢気道の気管支鏡評価の録画から,この病態を有する患者における気道の状態に対する知見が得られる.
PERSPECTIVE
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燃え尽き症候群とたたかうには,組織せよ
To Fight Burnout, Organize患者の健康の社会的決定要因と医師の燃え尽き症候群とのあいだには関連があるが,そのような関連は前へ進む道を示唆している.個人の無力感が燃え尽き症候群の源のもっとも重要な点であるならば,集団行動に向けて組織を作ることが,解決の一端であるはずである.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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ヒューヒュー鳴る咳
Whistling Cough4 歳の男児が,ヒューヒュー鳴る咳が 2 日間続き,耳鼻咽喉科外来クリニックを受診した.気管支鏡検査を行い,誤嚥したおもちゃの笛が回収された.
REVIEW ARTICLE
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ウイルス性脳炎
Viral Encephalitis脳炎は,発熱,神経障害,痙攣,髄液細胞増多,神経画像および脳波の異常を特徴とする.主要なウイルスの原因を,臨床上,画像上,地域のプロファイルの特性に分けている.ヘルペス脳炎に対する早期のアシクロビル投与が有益である.
NEJM QUICK TAKE
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39 週を過ぎた妊娠を管理する
Managing Pregnancy beyond 39 Weeks39 週を過ぎてもまだ分娩していない女性に通常行われる臨床診療は,分娩誘発と自然分娩とを比較した観察研究に基づいていることが多い.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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マリファナ政策を再考する
Rethinking Marijuana PolicyRebecca Haffajee が,連邦政府と州のマリファナの法律に関する対立について論じている.