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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
October 5, 2023
Vol. 389 No. 14
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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リウマチ性多発筋痛症の再発に対するサリルマブ
Sarilumab for Relapsing Polymyalgia Rheumaticaプレドニゾン漸減中に再発したリウマチ性多発筋痛症患者において,インターロイキン-6 受容体拮抗薬サリルマブは,1 年の時点での寛解割合を上昇させ,グルココルチコイド使用量を減少させた.
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修正可能な危険因子,心血管疾患,死亡
Modifiable Risk Factors, CVD, and Mortalityグローバルなコホートから調和させた個人レベルのデータから,5 つの修正可能な危険因子は,新規心血管疾患の半数以上に寄与し,死亡の 1/5 に寄与する可能性が示された.
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心原性ショックに対する体外生命維持装置
Extracorporeal Life Support in Cardiogenic Shock無作為化試験で,心原性ショックを合併した急性心筋梗塞患者に体外生命維持装置を使用しても,通常の治療のみを行った場合と比較して,30 日生存は改善しなかった.
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治療抵抗性うつ病に対するエスケタミンとクエチアピンとの比較
Esketamine vs. Quetiapine for Treatment-Resistant Depressionこの無作為化試験では,治療抵抗性うつ病患者に対して,エスケタミン点鼻薬を SSRI または SNRI と併用した場合,8 週の時点での寛解に関して,クエチアピンを SSRI または SNRI と併用した場合よりも優れていた.
REVIEW ARTICLE
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幹細胞の老化と前癌病変への進行
Stem-Cell Aging and Precancer Evolution幹細胞は分化することなく自己複製することができる.加齢,炎症,環境経由の曝露は組織幹細胞の表現型を変化させ,癌幹細胞化の原因となる.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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デング熱の回復期発疹
Convalescent Rash of Dengueフィリピンの若い女性が,前日から続く痒みを伴う発疹を訴えて受診した.発熱,筋肉痛,頭痛も出現したが,受診前に消失したという.非罹患部は斑状に白く,その周囲に斑状丘疹状紅斑が認められた.
CLINICAL DECISIONS
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前立腺癌における意思決定
Decision Making in Prostate Cancer前立腺特異抗原(PSA)値の上昇が認められた男性に関するこの特集記事では,症例を提示し,前立腺癌の根治的治療を支持するエッセイと,PSA 監視療法を推奨するエッセイの 2 つを紹介している.
NEJM QUICK TAKE
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リウマチ性多発筋痛症の再発に対するサリルマブ
Sarilumab for Relapse of Polymyalgia Rheumaticaリウマチ性多発筋痛症患者の半数以上は,グルココルチコイド漸減中に再発する.モノクローナル抗体サリルマブは,新たな治療選択肢を提供する.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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修正可能な危険因子,心血管疾患,死亡
Modifiable Risk Factors, Cardiovascular Disease, and Mortality5 つの修正可能な危険因子が心血管疾患と全死因死亡に及ぼす影響を,個人レベルのデータを用いて評価した研究は不足している.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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心原性ショックに対する体外生命維持装置
Extracorporeal Life Support in Cardiogenic Shock体外生命維持装置は,死亡への効果に関するエビデンスが十分ないにもかかわらず,心筋梗塞に伴う心原性ショックの治療に用いられることが増えている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
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治療抵抗性うつ病に対するエスケタミン点鼻薬
Esketamine Nasal Spray for Treatment-Resistant Depression大うつ病性障害患者の最大 30%が治療抵抗性うつ病を経験することから,治療抵抗性うつ病を特異的に標的とする治療が必要である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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屋外労働者を守る
Protecting Outdoor WorkersRosemary Sokas が,米国の労働者における,気温の上昇に伴う熱関連疾患のリスクについて論じている.