The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み
  • 目 次
  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 9, 2025
Vol. 392 No. 2

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 経カテーテル三尖弁置換術
    Transcatheter Tricuspid-Valve Replacement

    重症三尖弁閉鎖不全症患者を対象とした無作為化試験の 1 年後の時点において,経カテーテル三尖弁置換術は,内科的治療に対する優越性を示した.

  • 持続性高カイロミクロン血症に対するプロザシラン
    Plozasiran for Persistent Chylomicronemia

    持続性高カイロミクロン血症患者を対象とした第 3 相試験で,APOC3 を標的とする低分子干渉 RNA プロザシランにより,トリグリセリド値と膵炎発症率が低下した.

  • 難治性多発性骨髄腫に対する 2 つの二重特異性抗体
    Two Bispecific Antibodies in Refractory Myeloma

    タルケタマブとテクリスタマブの併用を検討した第 1b・2 相試験で,第 2 相に推奨されたレジメンが用いられた患者の 80%で効果が誘導された.頻度の高かった毒性は,血液学的事象,サイトカイン放出症候群,感染症であった.

  • 骨髄線維症におけるドライバー遺伝子変異のクリアランス
    Driver-Mutation Clearance in Myelofibrosis

    1 施設で行われた単群試験で,骨髄線維症患者における骨髄移植後 30 日の時点でのドライバー遺伝子変異のクリアランスは,長期の無病生存を予測した.

  • 末梢挿入型中心静脈カテーテルの素材
    Peripherally Inserted Central Catheter Materials

    クロルヘキシジン PICC,疎水性 PICC のいずれも,感染性/非感染性の合併症によるデバイス不具合の予防に関して,標準的なポリウレタン PICC に対する優越性を示さなかった.

CLINICAL PRACTICE

  • 左室駆出率が保たれた心不全
    Heart Failure with Preserved Ejection Fraction

    左室駆出率が保たれた心不全

    左室駆出率が保たれた心不全は,心不全の症状,左室駆出率 50%以上,心臓の異常または構造的異常を特徴とする.治療には利尿薬と SGLT2 阻害薬が用いられる.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 息切れと両下肢の浮腫が出現した女性
    A Woman with Shortness of Breath and Leg Edema

    息切れと両下肢の浮腫が出現した女性

    35 歳の女性が,産後 8 週に,息切れと両下肢の浮腫で入院した.妊娠末期に蛋白尿が出現していた.診断がなされた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 膀胱結石
    Bladder Stone

    膀胱結石

    30 年間の対麻痺の病歴を有する 72 歳の女性が,膀胱結石の治療のために泌尿器科に紹介された.腹部 CT で,年輪様の膀胱結石が認められた.

DOUBLE TAKE

  • 迷わせる
    Led Astray

    迷わせる

    この Double Take の動画では,腹痛が持続し,倦怠感,体重減少を伴う食欲不振で受診した男性の鑑別診断について論じ,新たな臨床所見が示されるにつれてどのように展開するかを再検討している.

NEJM QUICK TAKE

  • 三尖弁閉鎖不全症に対する経カテーテル弁置換術
    Transcatheter Valve Replacement in Tricuspid Regurgitation

    重症三尖弁閉鎖不全症は,障害をもたらす症状と,死亡リスクが高いことと関連している.経カテーテル三尖弁置換術は,転帰を改善する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 持続性高カイロミクロン血症を管理するためのプロザシラン
    Plozasiran for Managing Persistent Chylomicronemia

    現在承認されているトリグリセリド低下薬は,持続性高カイロミクロン血症患者にはほとんど効果がない.低分子干渉 RNA プロザシランに関する新しい研究知見が,短い動画にまとめられている.

  • PICC 素材の比較
    PICC Materials Compared

    末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)挿入のために入院した患者では,感染性合併症,血栓性合併症,機械的合併症が起こる可能性がある.疎水性 PICC,クロルヘキシジン PICC を,標準的なポリウレタン PICC と比較した新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 「二重不適格者」へのケアへのアクセス
    Access to Care for “Dual Noneligible” People

    「二重不適格者」へのケアへのアクセス

    David Velasquez が,書類を持たない移民であるために,メディケアにもメディケイドにも加入できない低所得の高齢者へのケアについて論じている.