The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

May 9, 2019
Vol. 380 No. 19

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 発症後 9 時間以内の脳梗塞に対する血栓溶解療法
    Thrombolysis for Stroke up to 9 Hours after Onset

    画像検査で救済可能な脳領域を認める脳梗塞患者を対象とした無作為化試験で,90 日の時点で神経障害がないか軽度であった患者の割合は,アルテプラーゼ群では 39.4%であったのに対し,プラセボ群では 29.5%であった.この試験は,予定していた患者数の 73%を登録した時点で中止された.

  • ニパウイルス伝播
    Nipah Virus Transmission

    ニパウイルスは毒性の高い人獣共通病原体である.世界で確認されている症例の 40%が存在するバングラデシュからの報告で,ヒト–ヒト伝播の危険因子が評価された.無症状の症例は同定されなかった.患者の呼吸器症状がより重いことと,看病する人による濃厚な接触期間が長いことが二次伝播に関連していた.

  • 妊娠初期に出血をみた女性に対するプロゲステロン
    Progesterone in Women with Bleeding in Early Pregnancy

    妊娠初期に性器出血をみた女性を対象とした多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照試験で,妊娠第 1 三半期にプロゲステロンによる治療を行っても,プラセボと比較して生産率は有意に高くはならなかった.

  • チカグレロルの中和薬
    Ticagrelor Reversal Agent

    健常ボランティアにおいて,チカグレロルとその活性代謝物に結合するモノクローナル抗体フラグメントによってチカグレロルの抗血小板作用は中和され,毒性はきわめて小さかった.活性物質への抗体が低力価であっても,有効性に検出可能な影響はみられなかった.

  • 短報:肝間葉性過誤腫と DICER1 症候群
    Brief Report:MHL and DICER1 Syndrome

    肝間葉性過誤腫(MHL)の患児 2 例から得られた検体の遺伝子解析により,DICER1 の変異体が原因であり,MHL は DICER1 症候群の 1 表現型であることが示された.DICER1 は microRNA をプロセシングする酵素である.

REVIEW ARTICLE

  • 農村地域における慢性腎臓病
    Chronic Kidney Disease in Agricultural Communities

    世界のさまざまな地域の農業従事者やその他の肉体労働者のあいだで,原因不明の慢性腎臓病の症例が多発している.この総説では,この疾患の臨床症状と疫学のほか,可能性のある原因について説明している.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 頸部の疼痛と腫脹を訴える男性
    A Man with Neck Pain and Swelling

    44 歳の男性が左頸部の疼痛と腫脹で入院した.症状は植込み型除細動器植込み術を受けた 12 週間後に現れたという.CT にて,深部に位置する胸鎖乳突筋に 4 cm 大の不均一な軟部組織腫瘤を認めた.診断のための追加検査が行われた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 拍動性腹部腫瘤
    A Pulsatile Abdominal Mass

    拍動性腹部腫瘤

    66 歳の男性が腹部膨満を訴えて受診した.身体診察では拍動性腹部腫瘤を触知した(動画参照).画像検査では巨大な腎下部腹部大動脈瘤を認めた.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 皮膚の楕円形切除
    Elliptical Excision of the Skin

    皮膚の楕円形切除

    この動画では,皮膚の楕円形切除を実演する.皮膚病変・皮下病変の診断と管理に用いられるこの手技は,多くの患者で最小限のリスクで行うことが可能であり,より侵襲性の高い他の手技の必要性を回避することができる.

NEJM QUICK TAKE

  • 脳梗塞後の治療可能時間を延長する
    Extending the Treatment Window after Stroke

    脳梗塞後の治療可能時間を延長する

    急性期脳梗塞に対する静脈内血栓溶解療法の開始は,通常,発症後 4.5 時間以内に限定される.いくつかの試験から,画像上脳組織の虚血を認めるが梗塞は認めない患者では,治療可能時間を延長できる可能性が示唆されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 次の集団発生に備える
    Preparing for the Next Outbreak

    次の集団発生に備える

    Jeremy Farrar が,新たな感染症の出現と伝播,そして脅威に直面した際に,迅速かつ組織的な対応を確実にとれるようにすることについて論じている.