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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

January 5, 2023
Vol. 388 No. 1

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 早期アルツハイマー病に対するモノクローナル抗体
    Monoclonal Antibody for Early Alzheimer’s Disease

    早期アルツハイマー病患者を対象とした第 3 相試験で,モノクローナル抗体レカネマブの投与を受けた参加者では,プラセボの投与を受けた参加者と比較して,18 ヵ月の時点での認知・身体機能尺度の低下がより小さかった.

  • 心不全患者のリスク評価
    Risk Assessment for Patients with Heart Failure

    急性心不全患者に対して,リスク評価の妥当性の証明されているツールを,退院を判断する情報を得るために使用し,迅速な経過観察を行うことで,30 日以内の死亡または心血管系の原因による入院のリスクが低下した.

  • 膵癌の RAS の阻害
    RAS Inhibition in Pancreatic Cancer

    進行膵癌患者を対象とした第 1・2 相試験で,ソトラシブ(KRAS G12C 阻害薬)の投与を受けた参加者における客観的奏効割合は 21%,無増悪生存期間の中央値は 4 ヵ月であった.

  • 大腸癌の変異 KRAS の阻害
    Inhibition of Mutant KRAS in Colorectal Cancer

    KRAS G12C 変異陽性大腸癌を有し,複数の前治療歴のある患者に対し,アダグラシブを単剤で投与した場合は,奏効割合は 19%であり,上皮成長因子受容体抗体セツキシマブと併用投与した場合は 46%であった.

REVIEW ARTICLE

  • B 型慢性肝炎に対する新たなアプローチ
    New Approaches to Chronic Hepatitis B

    B 型慢性肝炎に対する新たなアプローチ

    B 型肝炎の理解が最近大きく進んでいる.この総説では,ウイルス学的特徴・病態学的特徴,診断,確立された治療・新しい治療,疾患のコントロールと予防について概説している.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 大動脈弁逆流症における上腕のロコモーター徴候
    Locomotor Brachii Sign in Aortic Regurgitation

    大動脈弁逆流症における上腕のロコモーター徴候

    60 歳の男性が,3 ヵ月前から続く労作時呼吸困難を訴えて受診した.血圧は 141/55 mmHg である.レバイン分類 3/4 度の拡張期雑音が聴取され,上腕動脈の屈曲と拍動が視覚的に観察される(動画で示す).

CLINICAL PROBLEM-SOLVING VIDEO

  • ストームの起こった心臓
    A Stormy Heart

    ストームの起こった心臓

    動悸,ふらつき,呼吸困難を有する 68 歳の患者の心筋浮腫を動画で示す.

NEJM QUICK TAKE

  • アルツハイマー病に対するレカネマブ
    Lecanemab in Alzheimer’s Disease

    アルツハイマー病に対して現在承認されている治療により,認知症の症状を一時的に改善することができるが,背景にある疾患経過に変化をもたらす薬剤が必要とされる.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 急性心不全の転帰を改善する
    Improving Acute Heart Failure Outcomes

    急性心不全の転帰を改善する

    急性心不全で救急部を受診した患者では,有害転帰のリスクが不明であることが多い.臨床意思決定ツールを用いることで,転帰が改善する可能性があるのかどうかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • KRAS p.G12C 変異陽性膵癌に対するソトラシブ
    Sotorasib in KRAS p.G12C–Mutated Pancreatic Cancer

    <i>KRAS</i> p.G12C 変異陽性膵癌に対するソトラシブ

    ソトラシブは,米国では KRAS p.G12C 変異陽性非小細胞肺癌の治療薬として承認されている.KRAS p.G12C 変異陽性膵癌に対する有効性と安全性は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 大腸癌に対するアダグラシブ単独とアダグラシブ+セツキシマブ併用との比較
    Adagrasib with or without Cetuximab in Colorectal Cancer

    アダグラシブは変異 KRAS G12C の阻害薬である.KRAS G12C 変異陽性大腸癌の治療におけるアダグラシブの有効性は,単剤投与とセツキシマブと併用投与の,いずれについても明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 保険による補償の義務付けという課題
    Challenging Insurance Coverage Mandates

    保険による補償の義務付けという課題

    Michelle Mello が,ブレイドウッドマネジメント社 対 ベセラ訴訟と,その影響の可能性について論じている.