- 目 次
-
This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
April 6, 2023
Vol. 388 No. 14
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
-
広範囲脳梗塞患者に対する血栓回収療法
Thrombectomy for Large Ischemic Strokes広範囲脳梗塞患者を対象とした試験で,血管内血栓回収療法は内科的治療よりも良好な機能的転帰をもたらしたが,血管合併症と関連した.
-
広範囲脳梗塞に対する血管内治療
Endovascular Treatment for Large Strokes中国の試験で,脳梗塞発症後 24 時間以内の画像検査基準で判定された広範囲脳梗塞の患者のうち,血管内治療を受けた患者は,内科的治療のみを受けた患者よりも転帰が良好であった.
-
再発または難治性の神経芽腫に対する GD2-CART01
GD2-CART01 in Relapsed or Refractory Neuroblastoma神経芽腫の患者がジシアロガングリオシド GD2 を標的とするキメラ抗原受容体(CAR)陽性 T 細胞 GD2-CART01 の投与を受けた.奏効は患児の 63%で得られ,完全奏効(一部の患者では奏効が持続)の割合は 33%であった.サイトカイン放出症候群の頻度は高かった.
-
細菌性 STI を予防するための曝露後ドキシサイクリン
Postexposure Doxycycline to Prevent Bacterial STIs男性間性交渉者を対象とした非盲検無作為化試験で,高リスク性行動後のドキシサイクリンの使用により,性感染症(STI;クラミジア,淋病,梅毒)の発生率が減少した.
REVIEW ARTICLE
-
原発性バッド–キアリ症候群
Primary Budd–Chiari Syndromeバッド–キアリ症候群(BCS)は,血栓または静脈壁の一次的異常による肝静脈流出路の閉塞を特徴とする,致死的疾患である.最近の進歩により,BCS に関する理解が進み,転帰が改善している.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
-
妊娠中の手掌紅斑
Palmar Erythema of Pregnancy33 歳の妊娠女性が,妊娠 35 週時に,両手掌の発赤を訴えて皮膚科を受診した.この皮膚の変化は症状を伴わず,最初に出現したのは妊娠中期であった.
SCIENCE BEHIND THE STUDY
-
神経芽腫に対する CAR-T 細胞
CAR T Cells for Neuroblastomaこの論文では,神経芽腫の 27 症例の治療にキメラ抗原受容体(CAR)発現 T 細胞を用いた研究の背景にある科学について解説している.
NEJM QUICK TAKE
-
広範囲脳梗塞に対する血管内血栓回収療法
Endovascular Thrombectomy for Large Ischemic Strokes脳主幹動脈閉塞による脳梗塞患者には,血管内血栓回収療法が有益であることが示されているが,脳梗塞が広範囲に及ぶ患者は,通常試験から除外されている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
-
再発または難治性神経芽腫に対する GD2-CART01
GD2-CART01 in Relapsed or Refractory Neuroblastoma再発または難治性神経芽腫の小児は予後不良である.ジシアロガングリオシド GD2 を標的とする第 3 世代CAR-T 細胞 GD2-CART01 を用いた免疫療法は,治療選択肢となる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
-
広範囲急性期脳梗塞に対する血管内治療
Endovascular Therapy for Acute Stroke with Large Infarct脳主幹動脈閉塞による脳梗塞の患者は,血管内治療を受けることが多い.このアプローチが,梗塞コアが広範囲に及ぶ患者に有益であるかどうかは明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
-
細菌性 STI を予防するためのドキシサイクリン
Doxycycline to Prevent Bacterial STIs細菌性性感染症(STI)の発生率が,とくに男性間性交渉者とトランスジェンダー女性のあいだで上昇していることに対処するために,新たな戦略が必要とされている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
-
進化する迅速承認プログラム
The Evolving Accelerated Approval ProgramJoseph Ross が,FDA の迅速承認プログラムの利用における変化と,それに伴う臨床医,患者にとっての課題について論じている.