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  • This Week at NEJM.org

    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

July 6, 2023
Vol. 389 No. 1

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 分娩後出血の早期発見と治療
    Early Detection and Treatment of Postpartum Hemorrhage

    経腟分娩者を対象とした大規模クラスター無作為化試験で,多因子介入により,重度の分娩後出血,出血に対する開腹手術,または出血による母体死亡のリスクが 60%低くなった.

  • D 型慢性肝炎に対するブレビルチドの無作為化試験
    Randomized Trial of Bulevirtide in Chronic Hepatitis D

    D 型慢性肝炎患者を対象とした無作為化試験で,D 型肝炎ウイルス(HDV)の肝細胞への侵入を阻害するブレビルチドを 48 週間投与後に,HDV RNA 量とアラニンアミノトランスフェラーゼ値が低下した.

  • 慢性リンパ性白血病に対するピルトブルチニブ
    Pirtobrutinib in Chronic Lymphocytic Leukemia

    共有結合型の不可逆的ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬による治療歴のある患者のうち,ピルトブルチニブ(非共有結合型の可逆的 BTK 阻害薬)を投与した患者では 73%で奏効が得られ,無増悪生存期間中央値は 20 ヵ月近かった.

  • 院外心停止後の動脈血二酸化炭素分圧軽度高値
    Mild Hypercapnia after Out-of-Hospital Cardiac Arrest

    院外心停止後の昏睡患者を対象とした試験で,24 時間の動脈血二酸化炭素分圧軽度高値を目標とする戦略により,正常値を目標とした場合と比較して,6 ヵ月の時点での神経学的転帰は改善しなかった.

REVIEW ARTICLE

  • D 型肝炎ウイルス感染
    Hepatitis D Virus Infection

    D 型肝炎ウイルス感染

    B 型肝炎患者は,ウイルス性肝疾患のなかでもっとも重症度の高い,D 型肝炎のリスクがある.この総説では,D 型肝炎の臨床的特徴,病理生物学的特徴のほか,治療法の最近の進歩について概説している.

Videos, Images, and Multimedia

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 脳神経の検査
    Examination of the Cranial Nerves

    脳神経の検査

    脳神経にはそれぞれ特異的な機能があり,脳神経の損傷部位は,患者の病歴と,注意深い探索によって特定が可能である.この動画では,脳神経の包括的な検査を行う方法を紹介する.

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 毛舌
    Hairy Tongue

    現在喫煙者である 64 歳の男性が,2 週間前から続く舌の変色を訴えて受診した.診察で,舌は糸状乳頭が長く,緑色に変色していた.

NEJM QUICK TAKE

  • 分娩後出血の早期発見と治療
    Early Detection and Treatment of Postpartum Hemorrhage

    分娩後出血の早期発見と治療

    経腟分娩者における分娩後出血は,全世界において,母体の合併症と死亡の主な原因であり続けている.多因子介入により,臨床転帰が改善する可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • D 型慢性肝炎に対するブレビルチド
    Bulevirtide for Chronic Hepatitis D

    B 型肝炎ウイルス(HBV)と D 型肝炎ウイルス(HDV)への重複感染患者では,肝疾患の進行が加速する可能性がある.米国で承認されている HDV 治療薬はない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 院外心停止後の動脈血二酸化炭素分圧軽度高値
    Mild Hypercapnia after Out-of-Hospital Cardiac Arrest

    ガイドラインでは,院外心停止後に蘇生された昏睡状態の成人の動脈血二酸化炭素分圧は,正常値を目標とすることを推奨している.軽度高値を目標とした場合に,神経学的転帰を改善できるかどうかは明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 20 年を迎えた PEPFAR
    PEPFAR after 20 Years

    20 年を迎えた PEPFAR

    Jean Nachega が,サハラ以南アフリカのヒト免疫不全ウイルス(HIV)の予防と治療において,米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)で達成されたことと,残された課題について論じている.