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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

August 10, 2023
Vol. 389 No. 6

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 肺癌に対する術前補助療法
    Neoadjuvant Therapy for Lung Cancer

    切除可能な肺癌患者が,術前にペムブロリズマブ+化学療法,術後にペムブロリズマブを投与する群と,術前にプラセボ+化学療法,術後にプラセボを投与する群に割り付けられた.2 年無イベント生存率は,ペムブロリズマブ群 62.4%,プラセボ群 40.6%であった.

  • III 期肺癌に対する術前補助療法としてのニボルマブ
    Neoadjuvant Nivolumab in Stage III Lung Cancer

    肺癌患者において,術前にニボルマブ+化学療法を行った場合,術前に化学療法のみを行った場合と比較して,病理学的完全奏効割合が有意に高くなった.

  • 肥満に対するレタトルチドの第 2 相試験
    Phase 2 Trial of Retatrutide for Obesity

    肥満者を対象とした試験で,グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP),グルカゴン様ペプチド 1(GLP-1),グルカゴン(GCG)の受容体作動薬レタトルチドの 48 週間の投与により,体重が大幅に減少した.

  • DOCK11,炎症,正球性貧血
    DOCK11, Inflammation, and Normocytic Anemia

    この研究では,DOCK11 が,T 細胞の形状と遊走,赤血球の発生を制御することが示された.DOCK11 の機能喪失型変異が遺伝することで,早期発症の重度の免疫調節異常,および正球性貧血が引き起こされた.

REVIEW ARTICLE

  • 妊娠女性における血小板減少症
    Thrombocytopenia in Pregnant Women

    妊娠女性における血小板減少症

    血小板数は妊娠中に減少することが多く,50×103/mm3 未満に減少した場合は,自己免疫の原因による可能性がある.血小板減少性紫斑病の発見と管理が,生命を救うかもしれない.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 新生児頭部膿疱症
    Neonatal Cephalic Pustulosis

    新生児頭部膿疱症

    生後 8 日の男児が,突然現れた膿疱性皮疹の評価を受けた.頭皮,顔面,頸部,胸部に紅色丘疹と膿疱が認められた.膿疱擦過物の水酸化カリウム標本では,菌糸と胞子が観察された.

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • 細胞骨格と疾患
    The Cytoskeleton and Disease

    細胞骨格と疾患

    この論説では,重症免疫疾患の原因は,細胞骨格の損傷であることを示す研究の背景にある科学について説明している.

MEDICINE AND SOCIETY

  • 健康の社会的決定要因
    The Social Determinants of Health

    健康の社会的決定要因の深刻な影響が認識されるにつれ,臨床医と医療システムは,それが社会的ケアに関してもつ特有の力を理解する必要がある.

NEJM QUICK TAKE

  • 肺癌に対する術前補助療法としてのペムブロリズマブ
    Neoadjuvant Pembrolizumab for Lung Cancer

    肺癌に対する術前補助療法としてのペムブロリズマブ

    ペムブロリズマブによる術後補助療法は,早期非小細胞肺癌患者の無病生存を延長することができる.これらの患者に対する,ペムブロリズマブによる術前補助療法の効果は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • III 期肺癌に対する術前補助療法としてのニボルマブ
    Neoadjuvant Nivolumab in Stage III Lung Cancer

    III 期肺癌に対する術前補助療法としてのニボルマブ

    切除可能な III 期非小細胞肺癌患者に対する最適な治療法は明らかにされていない.術前補助療法として,ニボルマブ+化学療法を,化学療法単独と比較した新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 肥満に対するレタトルチドの第 2 相試験
    Phase 2 Trial of Retatrutide for Obesity

    肥満は,2035 年までに世界人口の 1/4 近くに影響を及ぼすと予測されている.現在臨床試験中の,グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP),グルカゴン様ペプチド 1(GLP-1),グルカゴン(GCG)の受容体作動薬であるレタトルチドは,成人の体重減少に有望とされている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • PrEP への OTC アクセス
    Over-the-Counter Access to PrEP

    PrEP への OTC アクセス

    Douglas Krakower が,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対する曝露前予防薬(PrEP)を,処方箋なしで購入できるようにすることの利益の可能性について論じている.