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February 12, 1998 Vol. 338 No. 7

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2 回の非誘発性発作後の発作再発のリスク
RISK OF RECURRENT SEIZURES AFTER TWO UNPROVOKED SEIZURES

W.A. HAUSER, S.S. RICH, J.R.-J. LEE, J.F. ANNEGERS, AND V.E. ANDERSON

背景

非誘発性発作を 1 回起こした患者は,その後 5 年間に再発するリスクが約 35%である.われわれは,2 回の非誘発性発作後の再発のリスクを調査した.

方 法

初回非誘発性発作を起こした患者 204 人をその発作日から前向きに追跡した.その後の発作について,発生日と状況に関する情報を患者から入手した(診療録レビューによって確認).2 回目,3 回目,4 回目の発作のリスクを Kaplan–Meier 法によって推定した.

結 果

204 人中,63 人が 2 回目の発作を起こし,41 人が 3 回目の発作,26 人が 4 回目の発作を起こした.患者の平均年齢は 36 歳,10%が 16 歳未満で,70%が男性,71%は原因不明のてんかん,66%が全身性発作であった.2 回目の非誘発性発作のリスクは 33%であった.2 回目の発作を起こした患者では,3 回目の非誘発性発作のリスクは 73%であった;3 回目の発作を起こした患者では,4 回目の非誘発性発作のリスクは 76%であった.再発のほとんどが,2 回目または 3 回目の発作の 1 年以内に起こった.てんかんが原因と思われる患者では,3 回目の発作のリスクはより高かった(相対リスク,1.9;95%信頼区間,1.0~3.4).

結 論

初回非誘発性発作を起こした患者が 5 年以内に再度発作を起こす割合は約 1/3 程度であるが,非誘発性発作を 2 回または 3 回起こす患者の約 3/4 は,4 年以内にさらに発作を起こす.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1998; 338 : 429 - 34. )