The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

December 10, 1998 Vol. 339 No. 24

ヒト免疫不全ウイルス感染患者における Penicillium marneffei 感染症の再発予防のためのイトラコナゾールに関する対照臨床試験
A CONTROLLED TRIAL OF ITRACONAZOLE TO PREVENT RELAPSE OF PENICILLIUM MARNEFFEI INFECTION IN PATIENTS INFECTED WITH THE HUMAN IMMUNODEFICIENCY VIRUS

K. SUPPARATPINYO, J. PERRIENS, K.E. NELSON, AND T. SIRISANTHANA

背景

 東南アジアでは,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者における播種性 Penicillium marneffei 感染症は一般的である.初期治療に成功した後でも,このおそらく致死的な全身真菌感染症の再発率は約 50%である.

方 法

 われわれは,タイにおいて,培養により証明された P. marneffei 感染症の治療後完全寛解を示した後天性免疫不全症候群(AIDS)患者における P. marneffei 感染症に対する二次予防としてイトラコナゾールを評価する二重盲検臨床試験を実施した.患者を無作為割付けして経口イトラコナゾール(1 日 200 mg)またはプラセボのいずれかを維持療法として投与した.

結 果

 P. marneffei 感染症の初期治療を終了した HIV 感染患者 72 人中,71 人が維持試験に登録した.イトラコナゾール群の患者 36 人中,1 年以内に P. marneffei 感染症を再発した患者はなかったが,プラセボ群の患者では 35 人中 20 人(57%)が再発した(p < 0.001).再発した患者 20 人の血液(患者 15 人),リンパ節組織(3 人),皮膚(3 人),および喀痰(1 人)を培養すると,P. marneffei が認められた.再発までの期間の中央値は初期治療終了後 24 週間(95%信頼区間,19.0 ~ 36.1 週間)であった.生存および毒性作用は 2 群で同程度であった.

結 論

 P. marneffei 感染症の初期治療が成功した HIV 感染患者では,経口イトラコナゾールによる二次予防は忍容性が良好で,この日和見感染症の再発を防止した.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1998; 339 : 1739 - 43. )