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This Week at NEJM.org

May 15, 2025 Vol. 392 No. 19

May 15, 2025
Vol. 392 No. 19

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 二次性進行型多発性硬化症に対するトレブルチニブ
    Tolebrutinib in Secondary Progressive MS

    再発を伴わない二次性進行型多発性硬化症の患者を対象とした第 3 相試験で,トレブルチニブを投与した場合,プラセボを投与した場合よりも障害進行のリスクが低下した.

  • 多発性硬化症に対するトレブルチニブとテリフルノミドとの比較
    Tolebrutinib vs. Teriflunomide in Multiple Sclerosis

    再発性多発性硬化症を対象とした 2 件の試験で,トレブルチニブ(血液脳関門通過性ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬)は,年間再発率の低下に関して,テリフルノミドに対する優越性を示さなかった.

  • ナルコレプシータイプ 1 に対する経口オレキシン受容体作動薬
    An Oral Orexin Receptor Agonist in Narcolepsy Type 1

    ナルコレプシータイプ 1 患者 112 例を対象とした第 2 相無作為化プラセボ対照試験で,オベポレクストンは,覚醒,眠気,情動脱力発作の指標を 8 週の期間中有意に改善した.

  • HIV 感染児に対する抗レトロウイルス療法

    アフリカの HIV 感染児に対する二次治療としての抗レトロウイルス療法を検討した臨床試験で,バックボーンとしてテノホビル アラフェナミドフマル酸塩を,アンカー薬としてドルテグラビルを含むレジメンがもっとも有効であった.

  • 短報:遺伝子編集したブタの腎臓の異種移植
    Brief Report: Gene-Edited Porcine Kidney Xenotransplantation

    長期にわたる糖尿病,進行した血管障害を有し,透析アクセスに著しい困難を伴う血液透析依存の男性 1 例に対する,遺伝子編集したブタ腎移植について述べている.

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • ナルコレプシーに対するオレキシン作動薬
    Orexin Agonist for Narcolepsy

    ナルコレプシーに対するオレキシン作動薬

    この論説では,ナルコレプシーを治療するためのオレキシン作動薬を検討した試験の,科学的基礎を説明している.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • ヘアターニケット
    Hair Tourniquet

    ヘアターニケット

    生後 6 ヵ月の女児が,3 日前から続く左側第 4 趾の発赤と腫脹で救急部に連れてこられた.趾の中節骨に輪が巻き付き,絞扼していた.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • ピックルボールコートでの苦しみ
    Plight on the Pickleball Court

    ピックルボールコートでの苦しみ

    この双方向性の特集記事では,浮動性めまいと労作時の息切れで救急部を受診し,アルブテロール(サルブタモール)吸入器の使用により軽減した 68 歳の女性を取り上げている.4 日前から咳嗽,咽頭痛,鼻閉が続いていたという.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

NEJM QUICK TAKE

  • 再発を伴わない二次性進行型多発性硬化症を治療する
    Treating Nonrelapsing Secondary Progressive Multiple Sclerosis

    再発を伴わない二次性進行型多発性硬化症を治療する

    再発を伴わない二次性進行型多発性硬化症に対して,現在承認されている治療法はない.ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬トレブルチニブの有効性と安全性を検討した試験から得られた新しい知見が,短い動画にまとめられている.

  • 多発性硬化症に対するトレブルチニブとテリフルノミドとの比較
    Tolebrutinib versus Teriflunomide in Multiple Sclerosis

    多発性硬化症に対するトレブルチニブとテリフルノミドとの比較

    トレブルチニブは,再発性多発性硬化症の治療薬として臨床試験中のブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬である.トレブルチニブをテリフルノミドと比較した試験から得られた新しい知見が,短い動画にまとめられている.

  • ナルコレプシータイプ 1 に対する経口オレキシン受容体作動薬
    An Oral Orexin Receptor Agonist in Narcolepsy Type 1

    ナルコレプシータイプ 1 の患者は,オレキシン産生神経の脱落に起因する過剰な眠気を示す.高度に選択的な経口オレキシン 2 型受容体作動薬であるオベポレクストンに関する,新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • アフリカにおける HIV 感染児に対する抗レトロウイルス療法
    Antiretroviral Therapy for Children with HIV in Africa

    ヒト免疫不全ウイルス(HIV)とともに生き,二次治療としての抗レトロウイルス療法(ART)を必要とする小児の数は増加している.小児に対する二次治療としての ART の,もっとも安全で有効な薬剤は明らかでない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 脅威にさらされる価値
    Values under Threat

    脅威にさらされる価値

    Alice Chen が,健康と医師の価値を米国政府が脅かしていることへの対応と,困難な時代に希望をもち続けることについて論じている.