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October 29, 1998 Vol. 339 No. 18

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未治療 HIV-1 感染患者に対するジドブジン,ラミブジン,インジナビルによる 3 ヵ月間の導入療法後の維持療法に用いる 3 つのレジメンの無作為化試験
A RANDOMIZED TRIAL OF 3 MAINTENANCE REGIMENS GIVEN AFTER INDUCTION THERAPY WITH ZIDOVUDINE, LAMIVUDINE, AND INDINAVIR IN HIV-1 PATIENTS

G. PIALOUX AND OTHERS

背景

ヒト免疫不全ウイルス 1 型(HIV-1)感染症の治療における強力な 3 剤抗レトロウイルス併用療法の長期有効性は,コンプライアンスと忍容性の問題のために限定されている.われわれは,強力な 3 剤併用療法を 3 ヵ月間行った後,2 剤で維持療法を行った場合に,ウイルス複製が抑制されるか否かを検討した.

方 法

抗レトロウイルス治療歴のない HIV-1 感染成人 378 例に,ジドブジン 300 mg を 12 時間ごと,ラミブジン 150 mg を 12 時間ごと,インジナビル 800 mg を 8 時間ごとに服用する導入療法を 3 ヵ月間行った.3 剤療法開始後 2 ヵ月の時点で血漿中の HIV RNA 量が 500 コピー/mL 以下に低下し,導入相を完了した 279 例を,3 ヵ月の時点で次の三つのオープンラベル維持療法のいずれかに無作為に割り付けた:ジドブジン+ラミブジン+インジナビル;ジドブジン+ラミブジン;ジドブジン+インジナビル.主要エンドポイントは,維持相中に HIV-1 RNA 量が 500 コピー/mL 以上に増加することとした.

結 果

主要エンドポイントに達した患者の割合は,3 剤併用療法を継続した患者(92 例中 8 例)と比較して,ジドブジン+ラミブジンを投与した患者(93 例中 29 例,p<0.001)と,ジドブジン+インジナビルを投与した患者(94 例中 21 例,p=0.01)は有意に高かった.2 剤レジメンで治療した群のより高い失敗率は,維持療法への無作為化時に HIV RNA がもっとも抑制されていた(50 コピー/mL 未満)患者のサブグループにおいても認められた.

結 論

抗レトロウイルス薬による治療歴がなく,ジドブジン,ラミブジン,インジナビルによる 3 ヵ月間の導入療法後に HIV-1 RNA の血漿濃度が 500 コピー/mL 以下に低下した HIV-1 感染成人において,維持療法を 2 剤で行った場合,3 剤を継続した場合と比較して,減少したウイルス量の維持に有効ではなかった.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1998; 339 : 1269 - 76. )